我武者羅應援團に入団いたしました(はてな支部)
夢にも思ってもいなかった我武者羅應援團への入団。想像だにしていなかった真剣な応援。
応援するって気持ちがいい!我武者羅應援團は最高だった!
- 目次
- そもそもの我武者羅應援團との出会い
- 何で入団することになったのか
- かなり必死になった準備、そして
- そして、本番を迎えて
- 応援して知った、たくさんのこと
- 応援は気持ちである
- 自分がいちばん応援される
- 真剣な人間はかっこいい
- まとめ:我武者羅應援團は最高だった、応援は最高の経験だった
そもそもの我武者羅應援團との出会い
日本で唯一のプロ応援団である、我武者羅應援團との出会いは東京オフィスだった。その時の話は、少し前にブログで書いた。
色々謎だった。「プロの応援団」って何だ?結婚式でカップルを応援するならまだしも、会社を応援するってどういうことだ?しかも「はてな」をだ。「我武者羅應援團」の名前は聞いたことはあったが、正直何も知らなかったゆえ、正直疑問と不安しかなかった。
しかし、応援を聞いて変わった。
オフィスゆえ全力で声が出せない状況の中の、熱い応援。
まったく面識がないのに、どうしてこれだけ気持ちのこもった応援ができるのだろう。不思議で仕方がなかった。ぼく個人へのメッセージもいただいた。どうやらこのブログも読んで頂いたようだ。恥ずかしいやらこそばゆいやら。けど、本当に嬉しかった。こんなに全力で応援してもらうことなんて、生まれて今までなかったから。
この時初めて、応援の素晴らしさを知った。
何で入団することになったのか
そして、応援後、我武者羅應援團のメンバーとランチをした。そこで皆さんと意気投合。武藤團長をはじめとする皆さんは、本当に面白い人ばかり。とにかく話が弾んだ。
今回は東京メンバーしか応援が見れていない。この素晴らしい応援を京都メンバーにも聞かせてあげたい、という流れで、京都でやることが決まった。
この時参加メンバーの一人が「東京から京都の人たちを応援するのはどうか」という展開になった。呼応するように、我武者羅應援團の皆さんが「それ面白いですね!」と仰られた。そして、実施が決まった。これが「我武者羅應援團 はてな支部」の設立の瞬間だった。
僕は無意識に入団の意志を表明していた。改めてなんでやったのかと聞かれたとしても、コレという理由はない。何も考えずにやりたいと口に出していた。我武者羅應援團の真剣さに感化されていたのだと思う。
今思うと、半ば冗談ともとらえかねられない提案だったが、我武者羅應援團の人は本気で受け止めてくださった。本当にいい人達だ。
ここから僕らは走りだすことになる。まさか本気で応援することになるとは…、思ってもみなかった。
かなり必死になった準備、そして
ここからの準備が大変だった。
まずは京都メンバーへの応援ということで、誰にどんなメッセージを届けるか、の洗い出し。はてな支部のメンバー、ぼく含めた3人でウンウン言いながら考えた。MTGをして、各チームのお世話になったことを洗い出した。個人でも必死に考えた。年末はそれきり、年始に宿題を提出するということになった。人を想うって難しいんだな、なんて思いながら。
それぞれの想いを形にし、應援團の人にチェックいただき、応援できる形に整えていただいた。
そして、実践練習。
応援なんて、高校の体育祭以来。しかも練習相手はプロの応援団。「我武者羅應援團應援團の練習って、どんなのなんだろうか」という不安ばかりが募る。意味もなく2時間くらい正座させられるんだろうか、とりあえず殴られるんだろうか、とか色々思案をめぐらした。とにかくビビっていた。
けれど、実際はそんなことはなかった。一般的な準備体操から、声出し、早口言葉。とにかく声を出し、とにかく応援の型を覚える。そのために、練習を重ねる。人生かつてないほどの大きな声を出し、久しく使っていなかった背中の筋肉などを動かした。そして、自分の考えたメッセージを口に出す。相手を想って、目一杯表現する。ひたすら繰り返した。
これでどうだ!と声を張り上げても、我武者羅應援團の人たちはさすがはプロ。僕らの限界を凌駕する、デカイ声、そして長さ。肺活量が同じ人間とは思えなかった。
我武者羅應援團の人たちに叱咤激励をいただきながら、応援の練習を重ねた。「外出してきます」なんて言いながら、その実、スタジオに足を運んで、練習練習。喉も使ったし、足も使った。今まで使わなかった筋肉もすべて使った。普通に辛い。なんでこんなことしてるんだ。そう何度も思った。けど、我武者羅應援團の人たち、そしてはてな支部のメンバーに支えられて、乗り越えた。
練習はイベント当日の直前の直前まで続けた。ぼくらは必死だった。
そして、本番を迎えて
本番当日ぼくらは我武者羅應援團の正装に着替えた。オールバックに学ランである。
未だかつて無いほどのジェルの塊を手に載せ、頭につける。それを3回も繰り返した。カチンコチンになった自分の頭を見て、思わず笑ってしまった。我武者羅應援團のジェル消費量は日本一、いやきっと世界一だろう。
しかし、正装姿に身を固めると、自然と心は落ち着いた。覚悟しなければならない。もうもどれないと。本気で応援しようと。そして、円陣を組んで、叱咤激励をいただき、自分の決意を述べた。
「伝わるかは分からない。けれど真剣に応援します!」
我武者羅應援團の演舞の後、登場した僕らに最初に送られたのは、拍手ではなく、笑い声だった。クスクスゲラゲラと笑う人がほとんどだった。それもそのはずだ。今まで一緒にいた人間が、突然がオールバックに学ランで身を固めているわけだから。そりゃ笑うのも当然だろう。
けれど、ここで笑っては真剣な応援ができない。なんのためにこれまで練習してきたのだと。ぐっと目線を会場の皆に向け、胸を張る。そして、目一杯声を張り、演舞をした。ど真剣に応援した。
笑いの要素なんて一切なし。本音を言った。入社前の会社への期待と絶望。そして感謝と想い。ありのままを伝えた。全力で声を張り、伝えた。
結果、
盛り上がった。とても盛り上がった。
涙している人もいた。が、想いを告げる応援の時は、笑ってた人も含めて、皆まじめに聞いてくれていた。
正直他人からどう映ったのかは分からない。心のなかでは、「暑苦しくてウザったい」と思った人もいるはず。けれど、自分は「応援しきれた」そう思っている。それで大成功なんだ。応援は応援したもん勝ちだ。
あっという間に僕らの応援は終わり、皆からワイワイ言われて、我武者羅應援團の人たちと打ち上げをして、色々と語り合って、気づくとホテルで横になっていた。あっという間に時は過ぎていた。全力を尽くしたから、そう思う。
応援して知った、たくさんのこと
今回「我武者羅應援團 はてな支部」に入団し、応援して学んだことは、とても多かった、本当に。その学びの中でも、特に大きな3つを書いておきたい。
応援は気持ちである
これが応援の全てだ。
声の大きさ、型のメリハリ。そういったものも大事だけれど、要は気持ちだ。何度も我武者羅應援團の方々に教えて頂いた。
気持ちは本番だけでなく、準備中にもこもる。どれだけ相手を想って、メッセージを考えるか。そういった意味で、準備中も応援である。
気持ちだから、手を抜けば見抜かれる。
逆に気持ちがあれば、仮に言葉につまって、何も言えなくてもその想いは届く。
メッセージを練る時に我武者羅應援團に教えてもらったことがある。それは「○○してもらった」という事実に対して、「アナタは何を想ったか」ということだ。「○○してくれて、ありがとう!」ではあまり伝わらない。それに対して、自分がどんな気持ちになったのか。事実と想いを具体的に描写するのが大事なんだと。
相手を想うのは、こちらの自由だ。たとえ、相手にどう思われていたとしても。
声の限界を超えて、肉体の限界も乗り越えて、相手を応援する、その姿に人は感動する。そのメッセージ内容ではなく、その姿にこそ、人は胸打たれるのだ。
自分がいちばん応援される
応援は相手を応援すること。まあ、そうなのだけれど、一番応援を受けているのは、実は自分自身だったりする。
そのような話を聞いて、最初「?」だったが、応援した後は、その言葉に頷くばかりだ。
応援し終わった後の高揚感は、何よりも変えがたいものだった。
人を変えようと思って応援するのは不遜である。どんだけ偉いんだと。どんだけすごいんだと。
これだけ人を想って、肉体の限りを尽くす。応援した自分に自信がもてる。応援できる自分って、なんかイイじゃない。
真剣な人間はかっこいい
今回、我武者羅應援團の人たちと本番はもちろん練習でもご一緒させていただいたわけだが、その人間性に驚かされるばかりだった。人柄の良さとか声の大きさなどなどあるけれど、一番印象的だったのは、その真剣さだった。
彼らは本気で応援して、本気で生きていた。だから練習も全力だ。その真っ直ぐさが、本気で格好いいと思った。
さきほどの気持ちの話と重なるが、真剣さは必ず伝わる。逆に真剣じゃなければすぐに分かる。
よくよく思うと、自分も真剣じゃない人はあまり好きになれない。真剣に生きようとしない人に魅力を全然これっぽちも感じない。そして真剣に生きてない自分ほど嫌いなものはない。アスリートが好きな理由もそういうことかと改めて納得。その華麗なプレイに感動するのではなく、真剣に進むその生き様に惚れてるんだと。
真剣に応援する姿は言語は関係なく、人を感動させる。我武者羅應援團のフランスでの応援、ニュージーランドで話題になったことなどをお聞きして、驚いた。
カッコ悪いと思って、真剣な応援を辞めることほど、カッコ悪いことはない。真剣な人間は、格好いいんだ。
まとめ:我武者羅應援團は最高だった、応援は最高の経験だった
人を想い、その人のために動く我武者羅應援團はめちゃくちゃ格好良かった。それを外側から見るのではなく、その一員として中から見させていただいた経験ってのは何事にも代えがたい価値があった。本番だけでなく、プライベートも彼らは本気だった。応援する相手のことをめちゃくちゃ研究し、本を読み、ブログを読み、知ろうと努力していた。応援団は体育会系だけど、僕らは文化系かもね、なんて笑いながら言ってるのも、またイカしてる。
僕はまだまだ迷いっぱなしで、本気で生きたいけど、真剣になりきれてない半端者だけれど、「我武者羅應援團 はてな支部」の一員として応援した、あの瞬間だけは、真剣そのものだった。
最高の経験をありがとうございました、押忍!
「本気で生きる」以外に人生を楽しくする方法があるなら教えてくれ
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