グルテンフリー"もどき"生活はじめました
ここ1年くらい身体がとにかく重かった。いつも疲れてるし、いつも眠い。運動不足だろうなと思ったが、それだけではないような気もする。何なんだろうと思いながら生きていたんだけど、ようやく最近になって、「あ、これだ」というのが見つかった。
「グルテン不耐性」だ。
「グルテン不耐性」とは
グルテン不耐性というキーワードは生まれてこの方聞いたことがなかったが、以下の記事でその存在を知った。
痩せ気味な方なのでタイトルでビクッときて、とりあえずスマホで読んだ。太らない原因を以下のように言及している。
結論をいうと、実は小腸に原因がある
そして小腸に障害をもたらす原因は、グルテンにある
グルテンという言葉自体は知っていた。家庭科の教科書で読んだ気がする。グルテンあるから粘り気があって、美味しいパンが作れるのよ的な。しかし、いいイメージはあってもそんな悪いイメージはなかった。
そして「グルテン不耐性」の説明をみて驚愕した。これ俺だ。
グルテン不耐性のサイン
1. 胃腸の不調。ガスっぽかったり、下痢や便秘が続いたり。
グルテンを食べた後に便秘をする子供。
3. 疲労感やブレインフォグ(脳にもやがかかったような状態をブレインフォグと言います)、小麦粉を含む食事をした後の疲労
4. 自己免疫疾患
5. 脳神経的症状(めまいやバランス感覚の喪失)
6. ホルモンバランスの崩れ
7. 偏頭痛
8. 慢性疲労
9. 肌の炎症
10. 気分のむらや不安感、うつ、ADHDぽい症状
正直胡散臭いなーと思いながらも医学的にも間違ってはなさそうだ。そして振り返るとこんな症状ばっかじゃないかと、思い当たることが実に多かった。
フリースナックということに甘えて、お菓子をかなり食べてたことや、菓子パンも頻繁に食べてしまっていたこと。夜にパスタやラーメンなど食べていたことが思い起こされた。そして、それらを食べてもほとんどうまく消化できているかんじはなかった。
これじゃないかと、有力候補の筆頭として調べることにした。
テニス世界一位もグルテン不耐性だった
他にいい情報がないかネットでも調べたが、あまりネットには転がっていなかった。そこで書籍を洗った。一冊の本と出会う。
- 作者: ノバク・ジョコビッチ,タカ大丸
- 出版社/メーカー: 三五館
- 発売日: 2015/03/21
- メディア: 単行本
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ATPランキング1位とテニスで大活躍のジョコビッチ。テニスが好きな自分もよく知るジョコビッチがグルテン不耐性だったということに衝撃を受けた。(ついでに同い年だったことも衝撃だった)
すぐに購入し、翌日に届き熟読した。
目からウロコの連続だった。
前半はジョコビッチのこれまでの人生が描かれているのだが、それも衝撃的で、読み応えのあるものだった。出身のセルビアで空襲に襲われながらテニスの練習をしていたという過去はまったく知らなかった。
それ以上に知らなかったのは、グルテンのせいでプレーの結果が出なかったということだ。2010年のジョコビッチは頻繁にメディカルタイムアウトを取り途中で試合を止めたり、挙句に棄権もしてきた。グルテン不耐性の症状のブレインフォグが現れ、相手のサーブを読めなくなってしまうのだ。そうすると試合もろくに運べず、疲労感から途中棄権をしてしまってきたのだった。
しかし、ある医師との出会いにより、その原因がグルテンにあることを知ったジョコビッチは、食事にグルテンを一切含めないグルテンフリーの生活を始めた。そして2012年の全豪オープンではあのラファエル・ナダルに完勝したのである。そして今の活躍は言うまでもない。
実家がピザ屋のジョコビッチがまさかグルテンに苦しめられていたと誰が思おう。本人が何より驚きだったはずだ。しかし、そのグルテンを断ったことでジョコビッチ本来のプレーを取り戻し、大活躍をしている。
ジョコビッチのグルテンフリーの生活
世界一を目指すアスリートは、その目的を叶えるために徹底する。グルテンフリーが効果があるとわかったジョコビッチはあらゆる食事からグルテン、そして乳製品を抜いた。とある一日のメニューが以下だ。
- 朝食
- ベッドを出たらまずは水/蜂蜜(大さじ2杯)/カシューバター付きバナナ/フルーツ
- 午前中の間食
- アーモンドバターと蜂蜜を加えたグルテンフリーのパスタ
- 昼食
- ミックスグリーンサラダ/スパイシーソバサラダ
- 午後の間食
- フルーツ&ナッツバー/フルーツ
- 夕食
- ツナニース風サラダ/トマトスープ/ローストトマト
まあ、見事なまでにグルテンと乳製品を絶っている。そしてこれが365日毎日続く。品は変わるが、グルテンフリーは変わらない。規則正しい生活は当たり前でその上で、自分の身体に合う食事を続けているのだ。これぞ世界一のアスリートだなあと思う。
しかしグルテンフリー、つまり麦がダメならほとんどレパートリーないんじゃないかと思う。が、この本はジョコビッチおすすめのレシピやグルテンフリーの食べ物を付録で丁寧に紹介してくれている。正直聞いたことないわーという食事もある(キノアとか)。しかし読んでて思ったのは、ソバしかり玄米しかり日本にあるものがかなりあった。そりゃそうだ。
古来日本の食事に小麦はない。自分のDNAに刻まれているのは小麦よりも米のほうが長いはずである。麦に不具合を起こすのも頷ける。そう考えると日本の食事に帰るのが手っ取り早い。ならば日本人はグルテンフリーしやすいのだ。これには目からウロコだった。
まとめ:一般人はグルテンフリー”もどき”からでよいのでは
とはいえ、いきなりジョコビッチのような生活をすることができるかといったらそれは無理な話だ。仕事や付き合いもあるから、完全に麦を絶つことは難しい。もちろんそれができれば理想ではあるが、あまり現実離れしてしまっても意味は無い。
そこでできるところからグルテンフリーを始めることにした。"極力"グルテンを絶つ。絶対ではない。できるだけである。グルテンフリー”もどき”を推奨したい。
やたらお菓子ばかり食べたのを見直すこと。パスタやラーメンはできるだけ控えること。うどんとソバがあったなら、ソバを選ぶことなど。小さなことでもいいから始めてみる。そして自分の身体の変化をみていくこと。そうするとグルテンとの付き合い方が変わってくるはずだ。身体にも明らかな変化が生まれてくる。
グルテンフリーもどきを始めて2週間弱経つが、身体の調子は大分いい。これを続けて、”もどき”から本物のグルテンフリーを目指したい。
ということで、ラーメンの誘いは嬉しいのですが、これから断ることが多くなると思います。そういうことなのだと察してください。でもたまに行きたそうにしてるときは…これまた察してください。”もどき”ですから。
- 作者: ノバク・ジョコビッチ,タカ大丸
- 出版社/メーカー: 三五館
- 発売日: 2015/03/21
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