何の取り柄もない凡人が就活で成功するためには
全く大したことがない人間のクセに、人の就活の相談に乗るのが趣味だったりする。才能ある人の就活は関心ないが、凡人が就活に勝てるにはどうすればいいかはよく考える。正攻法で行ったら負ける可能性は高いので、方法を変える必要がある。ということで持論を以下に書く。参考までに。
就活の悲劇
以下の戦略に出て、悲劇を味わう人が多い。こういう人を少しでも少なくしたい
- 戦略なしの就職活動=「数撃ちゃ当たる」作戦
- 受かればよいが、受からなければ悲劇しかない。大学の貴重な時間とお金が無駄になる
- 結果就職留年⇒親を泣かせる⇒自己嫌悪
- 果てや就職活動辛すぎて自殺という最悪の悲劇
成功する非凡な人
わかりやすいスペックがある。こういう人は勝手にやってくれ
- 学歴:一流国立大学理系
- 語学:長期の留学経験 ☓短期のなんちゃって留学
- 部活:国体出場経験アリ
- ボランティア:長期 ☓短期のなんちゃって留学
悲劇を迎えやすい人
特筆すべきことが何もない凡人。こういう人は工夫しないと勝てない
- 学歴:私立文系
- 語学:特になし
- 部活:帰宅部あるいはユーレイ部員
- ボランティア:なし
凡人が就活で成功する三か条
- ストーリーをアピール
- とにかく準備
- 数撃たずに当てる
スペックではなく、ストーリーをアピール
- エントリーシートも面接も、自分の印象を人事担当にいかに強く残すかが大事
- スペックで勝負しても100%印象を残せない
- 就活の序盤は何とかなっても、スペック猛者と戦って勝てるはずない。勝てたなら既に非凡
- サークル副幹事、バイトリーダーとか論外。同じような人はゴマンといる
- 勝負できるのは、自分しか持っていない”ストーリー”
- ただしウソは絶対にいけない。いつか絶対バレて苦労する
ストーリーとは
以下の三要素を超絶深堀りして、オリジナルのストーリーを練り上げる
- 過去:経験(成功・失敗)
- 現在:性質(性格・嗜好)
- 未来:志向(夢・やりたいこと)
- ここでいうストーリーは綺麗事である必要はない。とにかく印象に残せる自分にしかないものがよい
- 成功はなくても失敗はあるだろうし、ボランティアしたいとかなくてもゲーム好きという嗜好はあるだろうし、立派な夢はなくともずっと寝ていたいという志向はもっているはず
- 他の人より強い、自分の"こだわり"をうまくストーリーに練り上げる。そういう意味でオタク要素は印象付けにはすごくいい
- すべらない話ができれば理想だが、自分のキャラクターと要相談
- 多少の無理をするのはよいが、キャラクターを変えてまではやってはならない。むしろ自分のキャラにあったストーリーを出すべき
ストーリーの作り方
- 超雑例だが、例えば漫画好きという嗜好を掘り下げる。自問自答。あるいは人にお願いして質問してもらう
漫画好き>「(ありきたりすぎ)何が一番好き?」>ワンピース>「(これもありきたり)どのキャラクターが好き?」>サンジ>「(よくあるよくある)なんで?」>男としての信念がある>「(お?)なぜ?」>女好きという点が強調されているが、その半面、男としての矜持を感じる>「(どういうことだ?)具体的には?」>第333話に"決闘に敗けて その上…同情された男がどれだけ惨めな気持ちになるか 考えろ!!!"というセリフがある。またきわめつけは5巻の〜・・・
- 自問自答して、出した材料を洗う
「マンガが好き。特にワンピース。サンジというキャラクターが最高にかっこいい。彼からは男としての信念とは何かを学んだ。彼のセリフに〜」
- 材料を味付けして調理する
「息を吸うように漫画を読んでいて、おそらく漫画がなければ死んでしまうんじゃないかと思ってる。漫画喫茶によく一人合宿をしている。その漫画の中でもおすすめなのは、ワンピース。これが意外と深い。そのワンピースにサンジというキャラクターがいる。僕は彼から人生、いや男としての生き方を学んだ。女性に会えば目をハートマークにするような軟派な感じに描かれているが、それは本質ではない。具体的には333話にこんなセリフがある。」
といった具合である。この例の味付けは大分濃い目だが、このような話をすれば面接終わった後も「サンジ好きな変なヤツ」という印象をもたせることができるだろう。ストーリーを通じて、自分のキャラクターが伝わればよい。
とにかく準備する
- ストーリーを闇雲に言えばという話ではない
- 適切なタイミングで、適切につないでこういうストーリーを出すのが大事
- ストーリーをいくつも用意することが必要
- 上述の3点を掘り下げまくる
- 過去:経験(成功・失敗)
- 勉強、部活、友人、恋愛、家族などなど(小学校、中学校、高校、大学それぞれ)
- 現在:性質(性格・嗜好)
- スポーツ、本、音楽、趣味、特技などなど
- 未来:志向(夢・やりたいこと)
- 目標、尊敬する人、ライフスタイル、やりたくないことなどなど
- 洗い出して、綺麗に加工して、肉付けしてというのを出しまくる
- そうすると他のストーリーとつながってくる
- そうするといい悪い関係なく自分の特徴がよーく見えてくる。結果個性的な自分に気づく
- そうすると他のストーリーとつながってくる
- しかしこれがむちゃくちゃ大変
- まずは一人でこもってやってみる(書きだして見える化する)
- 限界がきたら家族にヒアリングしまくる(恥ずかしいけども!)
- 友達に話してみる(笑いがとれればよい)
- これらをやるのには超時間が必要だったりする。少なくとも1年間は欲しいところ
数撃たずに当てる
- とにかく就活はエネルギーが求められる
- ストーリーの練りあげや情報収集は本当に疲れる
- 人生を左右することだから当然精神疲労がでかい
- 落ちたときの衝撃がとてつもない。あの「お前は社会に必要とされてないんだ」感はやばい
- 限られたエネルギーは必要なところに使う
- つまりは「エコ就活」を心がける。「数撃ちゃ当たる」作戦とは対極に出る
エコ就活の利点
- 1社1社にかけられるエネルギー量で差別化できる
- 数受けまくって疲弊している人と、受ける企業1社のために面接に臨む人はぱっと見で違いがわかる
- 覚悟が違う。前者は受かればラッキーで、後者は背水の陣である
- 数受けまくって疲弊している人と、受ける企業1社のために面接に臨む人はぱっと見で違いがわかる
- 貴重な大学生活を活用できる
- 「数撃ちゃ当たる」作戦は圧倒的に時間とお金と体力を使う。就活の期間はそれ以外をすることは難しい
- 対して「エコ就活」は準備に時間が掛かるが、時間は作りやすい。大学時代の貴重な時間を有効活用できる
エコ就活の流れ
- 自分が行きたい業界の中で職種を絞る
- これが難しいわけだけども、これが絞れないと「数撃ちゃ当たる」作戦を取らざるをえない
- 業界研究、企業研究をとにかく重ねる
- その中から自分の実力だとかなり難しい行きたい企業と、受かりそうな企業を選ぶ
- 夢とすべりどめを用意する
- そしてその中間にいくつかの企業を入れていく
- 最終的には10社くらいまで絞る。さらに5社くらいまで絞れたら絞りたい
- 絞り込んだ1社1社の研究を徹底する
- 関連書籍やTwitterやFacebookなどあらゆる情報を調べる
- 面接で知識を見られるわけではないが、その熱意は絶対に買われる
まとめ:凡人なら凡人なりのやり方があるはず
エコ就活を勧める人や本はあまりない。ほとんどが「数撃ちゃ当たる」作戦だ。もちろんそれも一つの戦略で、絶対に間違っているわけではないしかし、それは「スペック」「コネ」「体力」の勝負になってくる。凡人はそれを土俵に勝負すれば、勝率は下がってしまう。
勝率を高めるためには別の戦略をとるべきだ。その戦略の一つが上記の方法である。色んな方法はあると思うが、参考になれば幸いだ。
人生を決めるのが就活だが、就活で人生が決まるわけではない。矛盾しているようだが、就活がすべてではない。間違っても落ちたからといって人間をやめてはいけない。楽しさを持ちながら就活に臨むことを願うばかりだ。