ブログは楽しいかと問われて「楽しい」と答えられるか
最近の記事が人気のエントリーに入って、「ブログを書く」ことについて改めて知らされたことがあった。単純だけど、僕にとっては大きい発見だった。
いつもと違う多くの人に読まれた喜び
この記事の前に書いた記事は多くの人にブックマークしていただき、はてなブックマークのトップに割と長く掲載され、多くの人に読んでいただいた。
ブログ自体は大学に入学したころからずっと続けているが、ここまでブックマークがついた記事はなかった。当時の僕からしたらはてなブックマークのホットエントリー入りは夢だった。それが達成できたことは素直に嬉しい。
しかし、今回の記事はそれだけではない喜びがあった。それはコメントの多さだ。
ブックマーク数に対してのコメント率の高さは、過去の自分の記事と比較すると、かなり高いものだった。もちろん批判は多くいただいたが、どれも参考になるものばかりだだった。何にしても活発な議論を引き起こすことが出来たのは大きい。
そして、何より僕が読んでいるブロガーの人にコメントをもらえたのが、本当にうれしいことだった。
流行やテクニックで書こうとすると辛い
実はこの1年くらい、どういった記事を書いたら、どれくらいブックマークがつくのか、どんな反応があるのか、どんな表現だとどのユーザー層が反応するのかなどを見ていた。それで色々なジャンルの記事を書いたりした。
Googleトレンドで多くの人に検索されているワードで内容を決めたり、多くの人が興味を示すようなタイトルは何かとか、ブログの本文に狙いたいキーワード含量を考えたり、いかにしたらAmazon商品をクリックしてもらえるかなど考えたりした。どれも大事なことではある。
しかし、これだけ考えて書くのは辛かった。
こうやればPV増える、SEO効果ある、広告収益上がるなど各種の情報を見て書くのは勉強になる。そして確かにそれなりにブックマークはついたり、検索流入で人は来たりした。「風疹」が流行ったら「風疹」について書けば、それなりに読んでくれるひとはあるだろう。人気エントリーの続編を書いたら、それなりに見られるだろう。
しかし、自問する。
書いてる自分は楽しいか?
答えは否だった。
流行りや情報に流される、主体性なきブログは苦痛でしかなかった。
本当に興味あることを書く
そして、今回の記事で確信した。どんな記事がユーザーにとって、そして自分にとって一番よい記事となのか。それはすごく当たり前のことだった。
自分が本当に興味あることを率直に書くこと
それは自分にしか書けない自分の想いであり、意見である。
「それは僕でないと書けない記事なのか」「他の人が書いても同じじゃないか」「このブログでやる必要はあるのか」「NAVERまとめでよくないか」
そう問われると、ここである必要はないとなった時、その記事を書くのが一気に苦痛になる。そして、そんな記事は読む人にとってもよいものとはならない。熱量がのらないからだ。熱い気持ちが人の心を動かす。
細やかな専門的知識を分かりやすく伝えること、ロジックが立った明快な文章。あるいは誰もが便利と喝采するコード。はたまたマチュピチュの美しい写真。そのどれも魅力的だけど、どれも僕には書けない。そういうものに憧れは止まないけれど、それは僕のできることではない。
だとしたら、やることはシンプルだ。興味あることをストレートに伝えること。
そうするから伝わる。前回の記事も「現代人のコミュニケーション論」という個人的に興味あることだったので、率直に書けた。反発や批判があったのも、熱量が伝わった一つの証拠とも言える。熱も何もない文章には批判すら起きないだろう。議論が起きるのは健全なことだと思う。
その上での文章術やSEOテクである。ストレートに伝えるために、どういう書き方や表現をするのが望ましいかを考えることだ。テクニックが先行して書いても、辛いだけだ。
あなたのもつ興味関心こそ、あなたのブログに求められていることだ。それを伝えてあげることで、あなたという人間とブログが理解されるのだと思う。自分も気をつけたい。
まとめ:ブログを書くことを楽しめてるか?
そういった意味で以下のブログを読んで、納得するところが多かった。
例え毒舌ブログの方がアクセスを集めることができて、”いいこと”ブログの人気がでないとしても、僕はポジティブなブログを書いていきたいと思います。誰かが偶然にでもこのブログを見つけてくれて記事を読んだ時、読む前に比べてほんの少しでも気分が良くなってくれればいいと思います。
自己満足に過ぎないかもしれませんが、ブログというのはそもそも自己満足の場でもあるので、それでいいと思っています。
ブログで稼いでる人でない限り、ブログは自己満足の高さはとても大事だ。ブログにおいて一番大事なのは一時の大ヒットではなく、継続的な更新だ。その点で自分が楽しく更新できなければ仕方ない。
それを書いて楽しいか?と問うてみるといい。
もちろんこれは全てではない。目的次第である。広告費でお金を稼ぐのであれば、流行りや技術に敏感でなければ、厳しいところはある。匿名と実名の問題もある。その書き方が合う人もいるので、結局人それぞれだが、少なくとも僕は違った。
しかし、ブログ書いてて楽しいか?と聞かれて、首をかしげてしまう人は一度考えなおしてみるのもよいだろう。そして一度素直な気持ちをブログに書いてみるといいだろう。そこに大なり小なり発見があるはずだ。