家入さんの「お金が教えてくれること」で教えてもらったこと
これ、めっちゃ面白かった。何か新しいことを始めたい若い人にはすすめたい。
最近めっきり新しく本を買えてなかったんだけど、久しぶりに買ったところ、当たった。やっぱり家入さんは面白い。
「お金が教えてくれること」というタイトルを見ると、いわゆる金の儲け方と思ってしまうけど、そんなものとは全く違っていた。帯にも「この本を読んでもお金は貯まりません」って書いてあるし(笑)
では何が書いてあるかといえば、金よりも人であり、人を集めるための行動が大事という話。これだけ聞けば、当たり前のこと。だけど、家入さんの史上最年少ジャスダック上場からの没落と、そこから新たに始められたLivertyの活動の話を合わせることで異常なまでの説得力がある。
始めたいと思っている人は、とにかく動け
本で言わんとしていることは、以下のシンプルな公式に落とし込めそう。
お金で時間を買う ⇒時間を使って、人を集める ⇒ 人と“モノ”をつくる ⇒“モノ”で人とお金を集める ⇒(繰り返す・・・)
それぞれを家入さんの具体的なエピソードを通して、わかりやすく説明してくれている。どれもユニークなエピソードばかりでスラスラと読める。酸いも甘いも知っている人だから、嫌味がない。
そしてこれらから言えることは、
新しく何かを始めたいと思っている人は、動くしかない
ということだ。
僕みたいなヘタレは、何か「やりたい」と思っても、「いやでも…」と言い訳を使う。口に出さずとも、思ってしまう。けど、そんな言い訳をしていたら、“モノ”は絶対につくれない。「お金がないから」と思っている人には「借金を恐れるな」といい、「プログラミングできないから」という人には「出来る人と組めばいい」という。
この本を前には、言い訳は通用しない。とにかく「動け」という。そして、別に失敗しても死にやしないのだから、と背中を押してくれる。これから何かをしたい人には、胸を熱くさせてくれる本だろう。
叩かれる若い人への応援の気持ちが滲み出ている
ここまではよくある起業論のような気もするけれど、この本がとても気持ちよく読めた最大の理由は、家入さんのお人柄なのかな、となんとなく思った。一度もお会いしたことがないので、あくまで感覚だけれど。
家入さんはLivertyの活動を通して、大学生など若い人(中には高校生も)を支援されている。その対象にいる、学生ながら起業したい、なんて言う人は、よく叩かれる。「口だけだ」「世の中を知らない」「現実を見ろ」「意識だけ高い」とか。そんな叩かれがちな若い人を積極的に応援している。
この人は純粋にそういう人が好きなんだなあ、ということは本書を読めばよく分かる。困ったらいつでもメッセージを送ってきてほしい、と何度も本文中に書かれている。そして事実FacebookやTwitter上でそういうやりとりをされている。
そんな気持ちがこの本には滲み出ている。だからいろいろ周りから言われる若い人ほど、この本からは元気をもらえるのかもしれない。
手取り足取り教えてくれる優しさではないけれど、いろんなことで行動を渋る僕らの背中をグッと押してくれる優しさがある。上手く言えないんだけど。結局動かないと始まらないんだぞ、ということを繰り返し伝えてくれている。「しつこいよ!」と全然思えないのが、この人の人柄なのかなあと思った。
そゆことで、何かしたい若い人や、家入さんが好きな人はぜひ読まれるとよいかと思います。きっと胸が熱くなるんじゃないでしょうか。
- 作者: 家入一真
- 出版社/メーカー: 大和書房
- 発売日: 2013/02/16
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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